セガは倒れたままなのか?
セガがゲームセンター事業から撤退を発表!
アミューズメント用機器のレンタル事業、オンラインクレーンゲーム事業及びセールスプロモーション事業を展開している株式会社GENDAに譲渡し、本体から切り離しへ。これにより長年セガの中核として続いてきたゲームセンターから撤退となります。
新型コロナウイルス(武漢肺炎)によって発生した巣ごもり需要の恩恵を受け、CS大手は業績を伸ばしており株価も非常に高値で推移しています。特に任天堂に至っては、長年君臨していたポケモン赤緑を抜いて国内販売本数歴代1位の記録を塗り替える空前のヒットとなった『どうぶつの森』やNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の世界的大ヒットを受け、過去最高益を達成。業績的にも全盛期を迎えるなど、コンシュマー大手はかなり好調です。
そんな中、一人負けなのがセガサミー。
2021年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高1102億円(前年同期比33.4%減)、営業損益30億円の赤字(前年同期146億円の黒字)、経常損益35億円の赤字(同126億円の黒字)、最終損益217億円の赤字(同98億円の黒字)となっており、赤字に。
アミューズメント事情の譲渡以外にも、役員報酬の減額、650人の希望退職者を募集するなどリストラも発表され、かなり厳しい状況に。
11月と言えば、かつて1998年の11月に「セガは倒れたままなのか?」という自虐キャッチコピーで発売され、ハード事業を撤退する引き金となったドリームキャストが発売された月でもあります。
逆襲とはならなかったわけですが、そんな11月に今度はゲームセンターから撤退。
いったいセガはいつまで倒れているのか!?
どうなる「セガのたい焼き」?
セガのゲームセンターと言えば、池袋だとサンシャイン60通りにある「セガ池袋GIGO」。
ここには現在「セガのたい焼き」が発売されていますが、ゲームセンター事業からの撤退を受けたい焼き事業はどうなるのか、そもそもセガ池袋GIGO自体がどうなるのか不明です。
ゲームセンターの運営は引き継がれるので、一応そのまま継続して営業という形にはなると思いますが、割とすぐに影響は出てきそうです。池袋は秋葉原といった大都市ならともかく、特に影響が出そうなのは地方です。これまで以上に潰れまくりそう。セガに限らずゲームセンターは何処も厳しそうなので、あっさりセガ池袋GIGOも閉店になってもおかしくありません。
もともとセガはゲームセンターがメインで、かつてセガの花形部署と呼ばれたのがAM2研でしたが、それらセガの系譜が事実上途絶えることになります。運営元が変わるということは、これまでのように自社で開発したゲームを自社のゲームセンターにという流れも途切れます。人員をコンシュマーに集中とのことなので、実際上セガの中核、魂が失われたようなものではないでしょうか?
コンシュマーに集中したからどうなるものでもないというのは『新サクラ大戦』を見ても明らかですが、ああいうことをやっているようだとコンシュマーに集中しても……という気がしなくもありません。サクラ大戦なんて知らない、ぶっ壊すとか言って出来上がったのがアレじゃあファンなんていなくなるし怒る一方だと思う。
そういう体質的なところがもう……という感じのセガですが、意外と欧州ではリポート販売が好調だったりします。ただそれも『フットボールマネージャー』とかなので。それはセガゲーか? という。
セガサミーが一人負けなのは、サミー側の影響もありますが、これだけ長年やってきたのに有力なIPがないというのが辛いですね!
国内でミリオンヒットになったのがバーチャ2とオシャレ魔女の2本だけって……。
そのバーチャは今度復活するみたいですが、どうなるのやら……。
世界的にも有名なところではソニックがありますが、ソニックゲーは国内だと全然売れませんし、サクラ大戦はあんなことをやってしまい、じゃあ何かコンシュマーでヒットになるようなタイトルがあるかというと、これといってないのがセガ。セガだけ株価も低調で全然上がりませんし、一人負けなのも納得です。コナミは復活したのにセガは……。いよいよ恩義ではやっていけない状況になっていますが、今後はXboxなどへの展開も精力的になっていきそうですね!
役員が自社のゲームをプレイしているユーザーをチー牛とか言って馬鹿にするようなところから直していかないと、セガはいつまで経っても倒れたまま立ち上がらなさそう。セガゲーと言われても、今となってはそれを意識するようなソフトもないので、コンシュマーに注力した結果どんなゲームが発売になるのか注目です!
サミー次第ですが、それで駄目ならもうベセスダみたいにMSに買収してもらうしか……。