池袋で偶然目にしたプレステの闇とは!?
んんんんんんん!?
こ、これはまさか……あの転売ハードPS5では!?
ジム・ライアンによる日本軽視の一環で、一向に本体が出回らないPS5。
そうはいっても一応、数字上は既に100万台以上普及しているはずなのですが、PS5で現状最も売れたとされるのがファミ通集計によると『バイオハザード ヴィレッジ』の72,761本。
およそ一般的にハード発売初期にはキラーソフトと呼ばれるようなソフトだと4割以上、普及限界のハード末期でも2割程度の割合で売れることを考えると、本体が100万台以上売れているのに、7万本しかソフトが売れていないというのは異常な比率です。
Yahooでニュース記事を書いている胡散臭いサブカルライターじゃあるまいし根拠のないDL版が売れているみたいな詭弁は無意味です。DL版が売れるソフトはパッケージも売れますし、DL版だけが売れるなんてことはない上に、ただでさえPSはソフト価格の下落が激しくDL版を買うほど損をするので、ますますあり得ない。
つまるところこれらのことを鑑みると、PS5は実質的には100万台も売れてない。というよりキチンと国内の消費者に渡っている台数で言えば精々半分の50万台くらいではないでしょうか。
いずれにしても本体が売っておらず、昨今の半導体不足も相まって今後しばらくは状況に改善が見られないだろうということが予想されますが、そんなPS5が山積みに!?
乙女ロードの裏手の道を歩いていて見かけたのですが、一旦通り過ぎた後、なんかあの箱見覚えがあるな……と、良く目を凝らしてみると、積まれているのはPS5。
本体が少なく転売商材と言われていたので、一度にこれだけの数を見かけて本当に驚きました。
しかもよく見ると、山積みにされているPS5の後ろにはXbox Series Xまで積まれています。外箱の感じからすると昨年末に発売した「Halo」シリーズ20周年記念の同梱版「Xbox Series X Halo Infinite リミテッド エディション」じゃないかと思うのですが、Xbox Series X|SはPS5に輪をかけてこれまであまり見かけなかったので実際のところは分かりません。ただ通常版の外箱とは違う気がする。
※デザイン的に限定版かと思いきや通常版の化粧箱にもマスターチーフが描かれているとのこと。流石はXboxの看板タイトルですね。しかし、大手家電量販店で販売しておらず、12/20~1/2の年末年始期間のファミ通集計ではXbox Series Xの販売台数は僅か471台。このような場所にこれほど大量に在庫があることは極めて不可解です。
疑惑の光景に強烈な違和感を覚えながらその場を後にした管理人。
と言いながらも、この付近には佐川やヤマトの営業所があるので、それ関係かなと思っていました。そう、そのときは……。
そして明かされる衝撃の事実
それで片付けてしまっては名折れというもの!
気になったことは調べないと気が済みません。
そこで、そのまま会社名を検索してみることに。
検索エンジンに「インフィニティ株式会社」と入力してみると、出ました。事業内容「家電小売りおよび卸、海外輸出」。中国の会社みたいですね。代表の方もそうですし、大連と広州に支社がある模様。
日本でも「EC-WORLD」という家電・パソコンの通販サイトを運営しており、他にはコスメや水素水 生成器などを販売しているみたいです。
そしてゲーム機も販売しています。
取り扱っているのはPS5のみ!
あっ…(察し)
98,500円って……。
現在完売となっていますが、山積みになっていたことを考えればそのうち大量入荷されるんでしょう。因みにアウトレットで外箱に傷有りのPS5もあるのですが、そちらはお値段115,000円と訳アリ品の方が高いという謎。
PS5の買取と言えば何かとルデヤが話題に上がりますが、知らないだけで実際こういうところが沢山ありそう。まさに氷山の一角。
そこで前段の疑問に戻るのですが、幾ら転売されているとはいえ、転売といっても最終的に購入するのはエンドユーザーのはずです。転売如何に関わらず本体が100万台以上売れているなら、ソフトはそれに伴った本数売れるはず。本来はバイオが30万本くらい売れていてもおかしくありません。
にも関わらずそうなっていないということは、売れているはずのハードは何処に行ったのか。こういったことを見てしまうと、PS5はただでさえ日本国内への出荷台数は少ないですが、最大限見積もったとして、その少ない台数の半数近くが海外、中国などへ輸出されているというのが自ずと明らかなってくるのではないでしょうか。
欲しいのに売ってなくて買えないという人には何とも腹立たしい話ですが、とはいえ幸いなのはPS5独占のゲームというのも現状これといってありませんし、あったとしてもファースト製のソフトであろうがおいおいPCにもマルチで発売されるので、そこは気楽ですね。
国内メーカーで言えば今のところFF16のスクエニくらい。結局、独占だったFF7Rの追加コンテンツであるユフィもEpic Games Storeから配信になりましたし、ますますPCあれば良くない? になりつつあるのはハードの独自性が失われるという点で悪手のように思いますが、どうなんでしょうね。
XboxはPCと一体化が進んでいるので差別化する意図があまりありませんが、CSハードがただのPCの下位互換みたいな位置づけになったらそこに価値があるのか甚だ疑問です。
それにしても思いがけずPS5のカラクリを目撃してしまいましたが、PS4のソフトシェアも昨年劇的に低下していましたし、PS5は誤差レベル。興行収入が400億円を突破した日本映画史上歴史的1位の鬼滅がゲームだとあれほど売れないのは別の意味で衝撃でした。酷すぎ。昨年のPSのソフトシェアは足して10%程度でしたが、今年は更なるPS4の縮小が見込まれるので両ハード合計しても5%くらいになりそう。そうなったらもう事実上存在しないみたいなものです。
つまりPS5がここまで深刻な品薄になっている背景には3つの理由があります。
- 半導体不足による供給量の不足(世界的な問題)
- 北米・欧州・第三国を優先し日本軽視で出荷が後回しに(日本特有の問題)
- ただでさえ少ない本体を転売ヤーが買い占め(購入者の問題)
このように、異なる3つのレイヤーからなる問題が密接に関わって長期的な品薄が続いているプレイステーション5。
いよいよ日本から消滅しかかっているプレイステーション。
遂にプレステの歴史が終了してしまうのか!?
相次ぐ転売。今後の行方は?
※追記
半導体不足が2023年まで続くと言われていますが、だとすれば日本への出荷台数が大幅に増えることもないので、現在の品薄状態が是正される可能性は低そうです。SIEAはあからさまに日本を軽視しているので、日本への出荷を増やすくらいなら北米や欧州、他の第三国へ回すではないでしょうか。
抽選販売をしても8割がBOTで転売ヤーが買い占めていくとか言われてましたが、クレカ必須などの転売対策をするにしても、そのような対策をしている時点で普及台数が増えることはありません。日本政府が転売規制を進めているという話も出ていましたが、どれほど効果、即効性があるのは未知数です。
このままだと、本体が普及しない→ソフトが出ない→ソフトが出ないから本体が普及しない→(以下ループ)……という負のスパイラルに突入しますが、そもそもこの日本の状況をなんとか挽回する気があるのかどうか、正直これまでの動向を見る限り、ないんだろうなぁ……。
禁断の転売対策、その驚愕の内容とは?
※追記(2022/1/19)
ゲーム業界が震撼のビッグニュースが飛び込んで来ました!
なんとマイクロソフトがアメリカの大手ゲームメーカーActivision Blizzard(アクティビジョン・ブリザード)を総額687億ドル(約7兆8800億円)で買収に合意したことを発表!
アクティビジョン・ブリザードと言えば、『オーバーウォッチ』や『コールオブデューティー』、『キャンディークラッシュ』など超有名、大型IPを抱えるビッグカンパニー。AAAソフトのメガパブリッシャーと言えば、アクティビジョン・ブリザード、エレクトロニック・アーツ、UBIと錚々たるメーカーが並びますが、その一角がマイクロソフト傘下に。
現在のアクティビジョン・ブリザードはセクハラ訴訟で紛糾しており、従業員の多くが退社。ここでいうセクハラとはセクハラと呼べるような生易しいものではなく、自殺者まで出るほどの深刻な事態に発展しているのですが、それによる社内改革の真っただ中で揺れている渦中に今回の発表。というか、そういう状況だったからこそ今回の巨額買収が実現したのかもしれませんね!
さて、それがどうして転売対策に繋がるのでしょうか?
無価値になったPS5
これはちょっと悲しいお知らせになるのですが、今回の買収によって事実上PS5はゲーム機として無価値化されてしまったことになります。
マイクロソフトが75億ドルでゼニマックスを買収したときにも、ベセスダごとマイクロソフト傘下になったことでPSは終わったと言われていました。
ベセスダといえば、『フォールアウト』や『オブリビオン』、『スカイリム』に代表されるThe Elder Scrollsと呼ばれる「TESシリーズ」など、超有名AAAを抱える老舗。そこにきて今回のアクティビジョン・ブリザードの買収は、最早決定打と言う他なく、もうどうにもならない。
SONYはマイクロソフトの「ゲーム・パス」に対抗すべく新たなサブスクリプションサービスを準備していると言われていますが、立て続けにメガパブリッシャーを買収されたことで、肝心のソフトを揃えることが不可能になりました。それこそ今後MSはゲーパスのラインナップに自社ソフトとして『Call of Duty』など有名所を多数揃えることができますが、SONYには難しい。FFやペルソナの最新作を1年間の時限独占といった地味な手段が対抗策になるかというと……。
すっかり洋ゲーハードと化しているPSにとっては致命的であり、ただでさえAAA偏重、インディーズ軽視というハードの特徴と相まって完全に詰んでいます。
MSは、こうした一連の巨額買収以外にも大小様々なディベロッパーを取り込み、これまで自社のプラットフォームを強化し続けてきました。これは同じように買収を進めていたテンセントへの対抗という面もあったのですが、いずれにしてもプラットフォームとして覆せない程の差がついてしまったのは事実。
では、もう一方のゲーム業界の雄、任天堂はというと、潤沢な手元資金を有効活用し自社の開発力強化に乗り出しています。MSが買収で他社のIPを自社に取り込んでいくのとは反対に、任天堂は豊富な自社IPを更に発展・強化していく方向に邁進しており、今後ますます任天堂IPの価値が高まっていくことは間違いありません。
MS、任天堂がそれぞれの道を進む中、PSはどっちつかずな立ち位置になってしまっています。
PS3で発売した『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』、通称パクブラが悲惨なことになったのを見ても分かる通り、もともとPSは自社IPが極めて脆弱で顔になるような看板キャラクターがいません。マスターチーフやマリオのようなメーカーを代表するIPがなく、セガでさえソニックのような看板がいますが、じゃあPSはというと、よりいっそう不細工になったアーロイ? トロやパラッパ、ピポサルはとっくの昔に捨てているので看板にならずといった有様。それでもこれまでなんとかなっていたのは、それこそアクティビジョン・ブリザードのようなサードパーティーがAAAソフトを出していたからであって、そこを抑えられたらもうなにもできません。\(^o^)/オワタ
ただでさえファースト製のソフトもPS独占ではなく、後にPCとのマルチという形を取っているので、こうなると完全にPSの強み、独自性というのは崩壊し、今回の巨額買収で完全にゲーム機としてのPS5は無価値になってしまったのが実情ではないでしょうか。PSプラットフォームを選ぶ理由がなくなってしまった。
ある意味、究極の転売対策!
ゲーマーの需要がなくなるのなら、転売も品薄も何も関係ない。つまりそれは、ゲーム機としての需要が今後失われていくことを意味しており、むしろこの状況になってなお、これから先PS5に需要があるというのなら、それはもうゲーム機として以外の需要で求められているということです。そんなもんは関係ないところで好き勝手やってくれってなもんでしょう。
少なくともゲーマーからみたPSのプライオリティは完全に低下しプラットフォームとしての魅力は失われます。中長期的に見ればジリ貧は確実で、短期的にも本体もソフトもロクに揃えられない今、仕切り直しすら厳しい。
よりにもよってこの究極とも言える転売対策がライバルのマイクロソフトによって引き起こされたというのは皮肉な出来事ですが、プレイステーションが置かれている状況というのは、
マジで消え去る5秒前