2020東京オリンピック・パラリンピックが延期へ
2021東京オリンピック・パラリンピックが現実に!
ダサくない?
とうとう延期が発表された2020東京オリンピック・パラリンピック。
世界的にもそうせざるを得ないという状況となり、後はいつ発表されるかというところでしたが、遂に決定。
仮に日本でナントカ収束しても、遅れて感染が蔓延している海外では到底厳しく、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催時期に収束が見通せる状況ではなくなっています。既に選手の派遣を取り止めると発表する国家も出るなど、事実上の開催が不可能となる中、延期という判断が下されました。
実際問題、何処の国家も感染拡大の封じ込め、甚大な影響が出ている経済への対策に追われている中、オリンピック・パラリンピックなんて言ってる場合じゃないというのが本心ではないでしょうか。2月頃は「どうせアジアの事だし(´・ω・`)知らんがな」と高を括っていた欧米も今になって顔面ブルーレイで泡を吹いている中、日本だけ必死になってオリンピック・パラリンピックの為に収束を急ぐ意味もなくなっています。
まさに未曾有の事態となり、リーマンショックを超える規模を経済対策を各国が求められている中、日本でも議論されていますが、とにかく酷いですね!
何が何でも消費税減税をしない、現金給付もやらない、所得制限を設けるなど、かつてない規模、前例のない大胆な経済対策と言いながら、その実出てくるのは迅速さに欠け浅はかでしょうもない小手先の対策ばかりという有様。
今回の騒動は国民が等しく影響、被害を受けているのに、所得制限を設けて富裕層を除外するといったような対策は、最早富裕層に対する明確な差別ではないかと思うのですが、富裕層だから何でもかんでも悪者に仕立てて良いというわけではないのでは?
そういう不公平性を当たり前のように考えているからこそ、誰にとっても公平な消費税減税に手を付けられないという体質がまざまざと見えていますが、いちいち所得制限などくだらない事に時間を掛けるより、さっさと給付した方がよっぽど効果的じゃないでしょうか。
2020東京オリンピック・パラリンピックが延期となったことで、ちょうど夏頃に衆議院の解散総選挙の公算が高まっていますが、東京都知事選挙と合わせて、自民党にもかなり厳しい目が向けられそうです。(安倍4選も厳しく、かといってポスト安倍として有力視されている財務省お抱え岸田幹事長に禅譲などあり得ないし許されない情勢+小池百合子東京都知事の再選もかなり怪しい)
まさににっちもさっちもいかない事態ですが、この延期が日本を更なる混乱に陥れる事に!?
オリンピック・パラリンピック延期でどうなる「OTAKU SUMMIT 2020」
オリンピック・パラリンピックは延期になりましたが、だからといって、それで全て丸く収まるかと言えば全くそんな事はありません。
2020東京オリンピック・パラリンピックでは、“東京オリンピック2020公認プログラム”として様々な事業が予定されていました。今回の延期に伴い、それらがそのままスライドして来年開催されるのかどうかはまだ未定です。
池袋でも、豊島区はもとより、コミケっとさんなども全面協力で、オタク文化を世界に発信する“東京オリンピック2020公認プログラム”「OTAKU SUMMIT 2020」の開催が予定されていたのですが、延期になったことで来年開催されるかどうかは全くの未定です。
「OTAKU SUMMIT 2020」は、日々日本より発信されるマンガ・アニメ・ゲームを中心としたオタク文化を愛する世界の人々と世界のイベント団体が東京・豊島区に集う、オタクという一つの文化的アイコンを通じた国際交流の場です。
学術会議、セミナーを中心とした、オタク文化に関する展示等、オタク文化を体感できる場を作ります。東京・豊島区よりオタク文化平和外交の重要性を発信し、オタク文化を通じて日本のファンを獲得します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000032202.html
豊島区では、今年グランドオープンの「Hareza池袋」などと絡めて、これまでとは全く違う「劇場都市」というコンセプトの下、大きく生まれ変わった「新生池袋」を対外的に発表するイベントとして、2020東京オリンピック・パラリンピックと密接に連携してきたのですが、その目論見が全てパーに。
折角、新しくなった池袋西口公園では、オリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングなども予定されていたのですが台無しです。
中止じゃなくて、来年に延期になっただけだから問題ない!
と、一見そう思うのですが、この延期は果たして朗報なのか悪夢なのか……。
オリンピックを開催することによる経済損失
何処のメディアでもオリンピック・パラリンピックが中止になった場合の経済損失について何千億円、何兆円という数字が語られてきましたが、オリンピック・パラリンピックが延期になったことでひとまずそれは回避されたとはいえ、しかしながら維持費などの費用は掛かり続ける事になりコストは増大しています。
むしろ延期になった事で心配なのは、“オリンピック・パラリンピックを開催することによる経済損失”です。
ただでさえ今年オリンピック・パラリンピックが開催される事で、東京ビッグサイトなどの展示場が利用出来なくなる中、日本展示会協会は東京都知事宛に陳情を出したりといった事をしてきましたが、1年延期になればまた来年も展示場が使えないという悪夢の事態に陥ります。
今回の延期も開催時期について「夏までには開催する」となっていますが、そのような時期が曖昧な延期は、じゃあそれまで会場をどうしておくのか、ずっとキープしておくのか全く不明です。開催時期などの詳細はこれから詰めるにしても、既に会場の使用予定が埋まっている所をオリンピック・パラリンピックの為に開ける必要があり、来年のスケジュールの見直しは必須となりました。
展示場に限らず、東京のあらゆる大規模施設が来年また使えなくなるということは、ライブイベントやスポーツ、興行に深刻な影響が出るのは間違いなく、また来年会場足りない問題が勃発し、混乱に陥るのが目に見えています。
コミケにしてもオリンピック・パラリンピックをやるからという理由で5月に開催が決まっていましたが、延期になった事で、武漢肺炎(新型コロナウイルス)のリスクを避ける為、従来の夏コミの日程(8月)に戻せばと良いのではと思ってしまいます。しかし、そんな簡単になんとかなるような話でもないのは言うまでもありませんし、来年また夏コミは時期の変更か中止を余儀なくされました。
2020東京オリンピック・パラリンピックが延期になったからといって、今年会場が自由に使えるようになるわけではありません。それどころか依然として武漢肺炎(新型コロナウイルス)が収束を見せない中、何時頃から経済活動が元通りになるのかまだまだ見通せない状況。
そんな中でオリンピック・パラリンピックが1年に延期になったという事は、このオリンピック・パラリンピックのマイナス影響が2年続く事が確定したわけで、そろそろオリンピック・パラリンピックを開催することの経済損失にも目を向けていかないと筆舌に尽くしがたいダメージを受けそう。
こうなってくると、豊島区に限らず東京の自治体では2020東京オリンピック・パラリンピックの気運醸成イベントなどがこれまで開催されてきましたが、そんな気運は全く起こらず空回りし、オリンピック・パラリンピックの開催が喜ばれるどころか、むしろ何故オリンピック・パラリンピックの為に他の全てを犠牲にしなければならないのか? と、区民のみならず国民から不信感を持たれ疎まれるような事にもなってくるのではないかと懸念しています。
そのような歓迎されない2020東京オリンピック・パラリンピックとなってしまえば、それは本当に悲惨ですし、まさに「呪われたオリンピック」と言う他ありません。
そもそも来年はこのまま行くと、世界中に「ウイルスはアメリカが持ち込んだ」などといった馬鹿げた責任転嫁のプロパガンダ合戦を仕掛けている中国に対し、「中国製造2025」ならぬ「中国制裁2021」が始まる事は確実!
現在は自国の対応に追われている各国ですが、落ち着いて来れば必ず中国の責任が追及され、針の筵になるでしょう。WHOの機能不全が明らかになった今、WTOなどと一緒に国際機関の改革、或いは新たな国際機関の設立、そしてそうした国際機関から中国排除という流れになります。
日本では政府が、武漢肺炎(新型コロナウイルス)が収束したら再びインバウンドでアヘアヘとか寝言を唱えてますが、少なくとも中国や半島から観光客を呼び込む事に対してはウンザリという事になるでしょうし、実際こういうリスクが発生している以上、危機管理の面からもそこに頼らないようにすることが重要であり、今後サプライチェーンからの切り離しも含めて、これまでのようにはいかないガラッと世界が変わる大転回が起こりそうです。
いずれせよ世界の潮流に大きな変化を与える契機になったのは確実であり、今後色んな意味で荒れに荒れまくる世界情勢の中で、来年のん気に平和の祭典オリンピックを開催出来るかというと、そんな穏当にはいかないのでは? というのも懸念の一つです。
もうそろそろ日本人も、平和な時代は「平成」で終わり、「令和」は動乱の時代であるという認識に切り替えていかないと、平和ボケしたままだと翻弄されるだけになりそう。
この2020東京オリンピック・パラリンピックの延期は、日本という国が転換点にある事を意味している!
これから日本に訪れるのはまさに『AKIRA』の世界。
サイバーパンクな時代が遅れて日本にやってくる!