ケンタッキーフライドチキンが池袋東口から消滅!
なんてことだ……。
池袋東口サンシャイン60通りにあったケンタッキーフライチキンが閉店!
管理人も月に数度は利用していただけに閉店はショック。
西口にあるから良いってものではないですよね。特に池袋の場合、東西が断絶しているので、わざわざ行こうとするとそれだけでも手間になってしまうだけに、この影響は大きい。
新型コロナウイルス(武漢肺炎)に端を発する飲食店の閉店ラッシュが続いており、有名チェーン店などもバタバタ潰れています。人が多い都心部である池袋でこの状況なので、他のエリアがどれだけ厳しい状況にあるか自ずと見えてくる部分がありますが、オリンピックがどうこう言う前に、もっと足元を見て対策をとっていかないと、再起不能になるところも多いのではないかと思わざるを得ません。
そして思ったのですが、もしかするとこの状況が繁華街壊滅の引き金になる危険を孕んでいるのかもしれない!
一等地が一等地である理由
昨年、サンシャイン60通りのアメリカンイーグルアウトフィッターズ跡地に、KDDI直営店「au IKEBUKURO」が出来ました。アメリカンイーグルアウトフィッターズの閉店はコロナとは無関係なのですが、他にもサンシャイン60通りで言えば、「おかしのまちおか」跡地が、ペットのトリマーを行うサロンになったりしています。
閉店ラッシュは相次いでおり、23年間営業していた老舗ゲームセンター「シルクハット池袋」(旧GAMEサントロペ池袋)も閉店。プライズ専門だったアドアーズもなくなり、商業施設のバランスにも多大な影響が出ているのですが、問題はこのまま行くと非常に偏った商業地域になるのではないかという懸念があります。池袋に限らず、このままの状態が続くと全国何処の繫華街も同じ道を辿りそう。
というのも、一等地というのは、それだけ集客に優れています。
集客に優れているから一等地と言うのだと思いますが、では何故、集客に優れているのかと言えば、機能性と利便性ですよね。
そう考えたとき、auショップやペットのサロンといった間口の極端に狭い店舗ばかりが今後繫華街に増えていくと、どんどん一等地としての繫華街の価値というのは棄損していくことになります。
それらの店舗が悪いわけではなく、勿論必要ないといっているわけではありません。一等地に出店したいと思うのも当然です。あって良いと思うし、それは出店する側の自由なのですが、そればっかりになることが問題であり、そうなるとどんどん繁華街の価値の低下が進んでいきます。
よくよく考えて判断しないと、このままだと繫華街の中で消費行動が連鎖、循環しなくなる。
確かにキャリアのショップも、ペットのサロンも需要はあります。
しかし、その需要は極めて限定的で間口は狭く、多くの人にとっては無関係な施設です。
auショップは、ドコモやソフトバンクのユーザーには全く関係ありません。なんなら、auユーザーですら機種変更のときぐらいしか用がない。ペットのサロンも、ペットのトリマーをしたい人しか行かない。そこに用のない大多数の人からは無関係な施設ばかりが増えたらどうなるか。考えるまでもありません。
飲食店なら買い物ついでに食事しよう、ゲームセンターならちょっと遊んでいこう。そういう連鎖的な需要、補間、消費行動の連動がまったく起こらない。
特に現在起こっている飲食店の閉店ラッシュ、チェーン店の撤退が進むと繫華街が瓦解していく可能性が高そうです。
もしこのまま、そういう狭い間口の需要を満たす為の店舗ばかりが繫華街に増えたら、繫華街とは名ばかりの盛り上がらない一等地として、衰退の一途を辿ることは明白です。だって用がないんだもん。行く必要ないよね。
ちょっと遊びに行って寄るような店舗が無くなって、飲食店もない。
それが繁華街と言えるのか?
という問題に直面しており、既にそうなりつつあるんじゃないでしょうか。
オリンピックの為にあらゆる犠牲を他に押し付けていますが、振り返ってみればより大きな価値の棄損になっているという状況にならなければ良いなと常々思っています。
サンシャイン60通りも、このままいくと何の魅力もないクソみたいな繫華街になってしまうかもしれない。
そろそろそういうことに気付かないと駄目な時期に入ってきているんじゃないかなぁ……。