災害時に慌てない!覚えておきたい豊島区の避難場所

災害に直面したらどうする? もしものときに備えよう

皆さんは災害が発生したとき、自分が何処に避難すれば良いか知っているでしょうか?

知っているという人は防災意識が身に付いていて素晴らしいです!

10月、台風19号が日本列島に上陸し、各地に大きな爪痕を残しました。東京でも河川の氾濫などが起こり、改めて災害の恐さを実感した人も多いのではないでしょうか?

台風19号が上陸した当日、スマートフォンがけたたましい音を響かせかと思うと、豊島区から避難指示が発令されていました。過去にこうした形で避難指示が出たことはあまり記憶になかったので驚いたのですが、そこで重大な問題に直面することに。

「避難指示って言うけど、何処に避難すれば良いの?」なんて本番になって慌てるような事にならない為にも、事前に災害時の避難場所について覚えておきましょう!

災害にも種類がある

災害と一口に言っても、その種類によって取るべき対応は異なっています。

即応的に対応するもの、事前に想定するものに分けられており、東京で心配しなければならない災害は主に「台風」「地震」ではないでしょうか。(離島などは除く)

日本は地理上、あらゆる災害が集中する国土であり、場所によっては「噴火」なども想定する必要があります。アメリカでは良く発生していますが、「竜巻」はあまり日本では発生しませんね。世界に目を向けると、アフリカなどは地盤が安定しており、これまでに殆ど地震が発生したことがなかったりします。

一方、「地震」慣れして耐震免振が進んでいる日本と違い、あまり地震が起こらない地域で地震が起こると大きな被害が出ます。石造りの建物が多いイタリアでは、日本では殆ど問題にならない規模の震度で多くの建物が倒壊するなど甚大な被害が出ました。

「津波」について

豊島区というか、東京は入り組んだ港湾に面していることから、東日本大震災で大きな被害をもたらした「津波」についてはあまり心配は要りません。

首都圏という括りだと警戒する必要がありますが、都内であればまず「津波」について心配する必要はないのではと思われます。

といっても、東日本大震災時に東京湾の晴海で1.5メートルの津波が観測されたそうなので、晴海の埋め立て地などには「津波」の危険があります。「津波」によって多摩川や荒川、隅田川といった河川で遡上する恐れがあり、河川敷に住居がある人などは「津波」の被害があるかもしれません。

「地震」について

十分に警戒する必要があります。
しかし、「地震」発生の10秒前に緊急地震速報がスマホに届いたとして、10秒前では何も出来ません。

「え、地震!?」とか思っているうちに10秒が経過しています。いつ発生するか分からない「地震」への対応は、即応的なものにならざるを得ません。

幸いなことに、豊島区は地盤が固く、他の地域より地震に強い区となっています。
練馬区なども地盤が固く、東部は地盤が強い一方、内閣府防災担当の「首都直下地震の被害想定」を見ても、被害の殆どが東京都の西部に集中しています。

地盤が弱い事による液状化の被害なども深刻で、荒川区や足立区、墨田区といった下町地域が地震に弱いようです。幾ら豊島区は地震に強いとはいっても限度があります。

豊島区では2019/11/14に帰宅困難者対策訓練を実施しており、池袋駅及び駅周辺で大地震の発生した場合を想定。首都直下地震では、首都圏全体で5万3千万もの帰宅困難者が発生するとされています。

「地震」で帰宅困難者が発生した場合、「南池袋公園」が備蓄物資集積配分所となっている他、2019年4月に完成した池袋駅に隣接する「西武鉄道本社ビル(ダイヤゲート)」が、帰宅困難者を受け入れる拠点となっています。

もし地震が発生して首都圏のインフラが止まり帰れないとなった場合、池袋駅周辺にいる場合は「ダイヤゲート」に向かいましょう!

2020年には「造幣局跡地」に整備中の「防災公園」も完成します。

サンシャインシティの裏手に完成予定の「防災公園」は、災害時に救援物資搬入。集積拠点となり、傷病者の搬送を行うためのヘリポートも設置されるそうです。災害発生時の飲料やトイレといったインフラも整備されているので、来年以降、サンシャインシティ付近にいる場合は「防災公園」に向かいましょう!

「台風」について

「台風」は「地震」と違い、事前に進路が予想されています。

「台風」が発生すれば、連日進路予想が行われ、ほぼ想定通りに北上してくるので対応し易い災害です。

最近ではようやく災害時の危険性が社会に認知され始めたことで、「台風」が上陸して大きな被害が出そうといった場合には、電車の計画運休や店舗などが臨時休業することが増えています。台風19号が上陸した際には、全面的JRが運休した他、24時間年中無休のコンビニなども臨時休業するなど、街中が静寂に包まれました。

そうした対応もあらかじめ告知されているので、食料などは事前に買い込んでおく必要があります。

当日になって、食べるものがないといったことがないように前もって買い込んでおきましょう!

豊島区の洪水ハザードマップを確認すると、豊島区ではほぼ河川の氾濫などを気にする必要はありません。「台風」で大きな被害が出るのが土砂崩れや浸水です。当日は危険な場所を避ける、迂闊に出歩かないなどの対応を徹底しましょう。

家にいるのが危険と判断した場合に向かうのが避難場所です。

「台風」19号では豊島区でも緊急避難警報が発令され避難指示が出ましたが、住んでいる場所によって避難先が異なっています。

・お茶の水女子大学一帯・教育の森公園一帯(文京区)
南大塚2丁目と1、3丁目の各一部
・哲学堂公園一帯(新宿区)
南長崎4から6丁目
・染井墓地・駒込中学校一帯
駒込1から7丁目、巣鴨1から5丁目、西巣鴨1から4丁目、北大塚1、2丁目、南大塚1丁目の一部、上池袋4丁目
・雑司ヶ谷墓地
南池袋3、4丁目と2丁目の一部、雑司が谷1丁目と2、3丁目の各一部
・豊島区立総合体育場一帯
北大塚3丁目、南大塚3丁目の一部、上池袋1、3丁目と2丁目の一部、東池袋2、5丁目と4丁目の一部、南池袋2丁目の一部、池袋1、2、4丁目の各一部、池袋本町1から4丁目
・学習院大学
南池袋1丁目の一部、西池袋2丁目、雑司が谷2、3丁目の各一部、高田1から3丁目、目白1から5丁目、南長崎1から3丁目、長崎1から5丁目、千早1から3丁目
・立教大学
西池袋3から5丁目、池袋3丁目と2丁目の一部、要町1丁目、高松1丁目
・公社向原住宅一帯(板橋区)
長崎6丁目、千早4丁目、要町2、3丁目、高松2、3丁目、千川1、2丁目
・地区内残留地区(池袋地区)
上池袋2丁目の一部、東池袋1、3丁目と4丁目の一部、南池袋1丁目の一部、西池袋1と3丁目の一部、池袋1、2、4丁目の各一部

こうしてみると意外と避難場所が少ないことが分かりますね!

これらの避難場所に避難する場合は事前に行動しておきましょう。台風が直撃している中、危険を冒して向かうのは本末転倒です。

天気予報などを確認し、自分の家が危ないと思った場合や、外出しており家に帰れないといったときに向かうようにしてください。

「地区内残留地区」とは、災害で火災などが発生した場合、延焼を引き起こす木造の建築物や倒壊の恐れがある建築物などが少なく、「避難する必要がないエリア」という意味です。このエリアに該当する場合、家で大人しくしていましょうということなので、不要な外出は控えましょう!

「台風」19号の際、何処に避難すれば良いのか分からなかったのですが、これで管理人も一安心です!

災害時には事前の準備や知識が重要になります。
避難場所が簡単に調べられれば良いですが、停電などが発生した場合そうしたことも難しく、コンビニなどのライフラインが通常通り営業していることもあり得ません。

いざ、そうした事態になった場合、どのように対応すれば良いのか、自分が困らない為にも最低限の事は覚えておくと安心です!

しかしながら「台風」19号では、大きな被害が出たのは地方と、逆に首都圏の「台風」災害の強さが明るみになりました。

多額の予算を掛けて強固なインフラを整備していると東京と、予算不足で堤防などの整備が遅れている地方との差が如実に出た事を考えると、今後はそういった部分でのインフラ整備をどのように進めていくのかが大きな課題となったのではないでしょうか。

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