【激震】池袋の新文芸坐がオタク向けに大リニューアル!?

まさかの大リニューアルを敢行!

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

明治通りのビックカメラとヤマダ電機の並びを曲がると見えてくる新文芸坐。
近くにはゲームセンターのミカドがあったり、裏通りの池袋は、なにかと雑多な雰囲気に溢れています。

そんな新文芸坐が衝撃の展開を迎えています!
1月31日から3月31日までリニューアル中だった新文芸坐ですが、そのリニューアルが完全に斜め上。

オリジナルの音響システム「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM(ブンゲイ・フォニック・サウンド・システム)」に、4Kレーザー&35ミリフィルムも上映可能。名画座としては初導入とのこと。映画館として設備が大幅に新しくなったのは喜ばしいですが、なによりも新たに打ち出した方向性が凄い!

これまでの新文芸坐のイメージを根底から覆す路線変更!

豊島区東池袋で60年以上愛される劇場「新文芸坐」(映画館)は、2022年4月15日(金)にリニューアルオープン致します。リニューアルオープンに伴い、2022年4月17日(日)~2022年6月2日(木)の毎週日曜日と隔週木曜日(※5月15日のみ実施なし)に、エンタメシアターとしてアニメ・特撮関連作品にフューチャーした作品上映や、声優やタレントが出演するトークショー、アニソンライブなどを開催します。またYouTubeやニコニコ動画などでの配信番組の公開収録や、コスプレをして観覧できる参加型のエンタメ劇場としてお楽しみいただけます。また限定グッズの販売などもご用意して、作品の世界観を盛り上げます。
★4月17日オープニングイベントでは豊島区区長様のご挨拶や公開オーディションも開催しますのでアニソンライブ同様取材申込募集中です。詳しくはお問合せください。
【問い合わせ】
株式会社 J-Rights 寺尾 裕一
連絡先: 080-5703-3159
mail: bungei.sp@gmail.com
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000118.000019228.html

『劇場版 牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-』や『劇場版 エースをねらえ!』、『わが青春のアルカディア』のトークショーや『劇場版 牙狼-GARO- -DIVINE FLAME-』のアニソンライブなどが開催!

完全にオタク向けの映画館やん!

一応、これまでも「東京アニメアワード」が池袋で開催されているときには、イベント会場として新文芸坐が利用されることはありましたが、とはいえこのリニューアルはインパクトがありますね!

邪推するなら期間限定なのは新文芸坐が、この路線でやっていけるのかを実証する実験期間なんじゃないでしょうか?

この試みが上手くいけば、名実ともに徐々にこうした路線をメインに軸足を移していくことになるのでは。というよりも、こうした方向に舵を切っている時点で、そうせざるを得ない新文芸坐の事情があるのかもしれない。

巨大シネコンの陰で生き残りを図る映画館

池袋には「グランドシネマサンシャイン」、「TOHOシネマズ池袋」という巨大シネコンが立て続けに、それもほぼ同じエリアに誕生したこともあり屈指の劇場密集地帯となっているのですが、シネコンの登場が他の映画館に多大な影響を与えています。

普通に映画を観るなら、皆さん新しくて綺麗なシネコンに行きますよね。
そうしたシネコンの陰で、他の映画館は生き残りを賭けた独自戦略に乗り出しており、池袋HUMAXシネマズはVtuber劇場として、シネ・リーブル池袋はアニメをメインにしてみたり、最近では「ボーダーレスなセレクトで映像カルチャーを発信する映画館」となっていますが、それぞれ差別化に躍起です。

今や池袋の映画館は、2つのシネコンを中心に、他の映画館がその周辺をカバーするサテライト構造になっていると言えます。

そんな映画館の中で、新文芸坐がリニューアル。
それもこの方向というのは、かなり思い切ったんじゃないでしょうか。

新文芸坐と言えば、それこそ日活ロマンポ〇ノを上映していたりする映画館。
実は池袋にはそうした映画をメインに上映している映画館もあるそうですが、興味本位で一度くらい覗いてみたい気もする!

ま、まぁ、それはともかく……。

名画座というのは、旧作映画を上映してそれを楽しむという映画館なのですが、その時点である程度シネコンとは差別化できています。にもかかわらず、この路線変更。

新文芸坐は、それ相応に客層の年齢層は高いのですが、“エンタメシアターとしてアニメ・特撮関連作品にフューチャーした作品上映や、声優やタレントが出演するトークショー、アニソンライブなどを開催します。またYouTubeやニコニコ動画などでの配信番組の公開収録や、コスプレをして観覧できる参加型のエンタメ劇場”って、こんなの客層が30歳くらい若返っちゃうYO!

つまり、それこそが狙いなのでは?
という話で、客層の高齢化が進む一方だからこそ、若年層を取り込んでいきたい。その為にどういう施策を取っていくのかというところで、池袋と言えばという強みを全面に打ち出してきたというような思惑が背景にはあるのではないか、と考えてしまうわけですが、当たらずといえども遠からずといったところでしょう。

これまでの新文芸坐は若年層が行くような映画館ではなかったので、こうして大々的にイベントなんかを開催したりして、新しい新文芸坐を認知させることができるかどうかに掛かっている!

しかしこれは結構困難な気もする。
コスプレして観覧できるとか、池袋らしく女性向けを押し出してますが、まずあの周辺自体が場所柄ある種の裏池袋的な地帯にありますし、雰囲気もそんな感じじゃないですか。アニメイト池袋本店やHareza池袋などがあるエリアとはまるで違う空気感です。

目的がなければ行く事もなく、まず立ち寄らないというか、あの環境下で女性がコスプレで集まるとか、ちょっとなんかこう野獣の檻の中に新鮮な肉を放り込むかのような所業なんじゃないかと思ってしまうのですが、そういう空気そのものを浄化する一環としてなら分からなくともないのかな? その場合でも払拭には相当な時間が掛かることは間違いない。

池袋とアニメと映画の限界

しかしアレですね。
池袋だからアニメだっていう発想は、今のところあまり嚙み合わないというか、「東京アニメアワード」とかもそうなんですけど、今一つこういったイベントに発信力がないように、結局エンタメはある意味その最前線こそが盛り上がるものです。

アニメの旧作上映とかが当たり前に賑わうようになって、それで十分成り立つくらいになるには、まだまだオタク街として、「アニメの聖地」として特化していかないと全然足りないと思う。つまりは池袋の「格」が足りない!

幾ら『夜明け告げるルーのうた』が海外で賞を取ったとしても、映画としてヒットするのはコナンだったり鬼滅だったり、結局はエンタメとして面白いモノ、映画館で強く観たいと思わせるモノじゃないですか。そしてそういった作品だからこそ大きな発信力があるわけですが、文化事業というような形で映画のイベントなんかを開催すると、どうしても社会的メッセージが込められているとか、批評的価値の高いモノとかを重宝しがちなんですけど、そうすると話題性がなく発信力もないので見向きもされないという痛し痒しです。

こういう意識高い系問題っていうのは何処にでもありますね。
一般的な消費者はクソつまんないアカデミー賞を取った映画観るくらいなら、アベンジャーズ観るわ。みたいな。

サテライト映画館は、メインシーンではシネコンに勝てない。だからこそ細分化して特化するわけですが、真に池袋が「アニメの聖地」、「映画の聖地」としてポジションを確立していくなら、女性層だけ集めて成り立つってものでもないわけで、上手くいかないのは、こういうところのズレなんだろうね。

どんなにクソつまんなそうなアニメ映画でも、とりあえず一度は映画館で観てみるという意識高い系アニメ人という奇特な層を大勢増やして、且つそういう人が映画を観るなら池袋だよねというようになっていかないと、絵に描いた餅のままじゃないかなぁ。そしてそんな理想郷は実現しない。

池袋で幾らアニメが盛んだといっても、結局は全国でヒットするものが更にヒットして大々的にキャンペーンが行われる。そういうものが盛んなだけで、つまならそうな単発のオリジナルアニメ映画とかに格別の居場所があったりはしない。どうあってもエンタメ性がないものは拡散しないし流行らないというのが真理だと思う。

究極のご当地アニメであり聖地アニメだった、“マンガとアニメーションの地・豊島区、池袋が全面バックアップで描く”を謳い文句にしていた『君は彼方』が、どういう結果になったかを考えると分かる。舞台が池袋だからという理由で、池袋で局所的にヒットしたりはしないんだよね。そもそも池袋に住んでいても知らない人が多そう。

あんなことをするんだったら、池袋全面バックアップでコナンの最新作で犯人に爆破される建物をサンシャイン60にするとかの方が、遥かに話題性もあって池袋も盛り上がりますよ(笑)

或いは鈴木財閥の力で完成したばかりのHareza池袋が冒頭で即爆破されるとか。なんかもうそれだけでニヤニヤ面白いじゃないですか。

コナンと言えば、毎年毎年何かとすぐ完成したばかりの巨大建造物が爆破されるわけで、もしそれがHareza池袋だったら、それだけでHareza池袋の存在が全国的に一瞬で伝播し波及しますよ。認知度がうなぎ登りで一気に高まることになるのは間違いない!

別にコナンじゃなくても良いんですけど、要はそういうところにエンタメとしての大きな差があるというだけで、つまらん映画の聖地なんか誰も気にしないし興味もない。波及効果など起こるはずがない。こういうことはクールジャパンの失敗例で一昔前に散々やったわけで、こればっかりは豊島区としては同じ轍を踏んで失敗した例になったように思う。

映画を観るのだってタダじゃありません。ただでさえ基本料金は値上がりしています。1900円払うからには、1900円払って満足できる価値を求めているわけで、その基準に満たないと判断されたものがアニメの聖地、映画の聖地だから救われるなんてことはないよね。

こういう認識の乖離が、この手の文化事業がもう一つ盛り上がらない要因な気がします。

果たして、新文芸坐の挑戦が成功するのかどうか、アニメファンがその命運を握っている!

それにしても失敗したら、以前の路線に戻ったりするのかな……。
ロマンポ〇ノ4K上映とか、逆に話題になりそう(笑)

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