メディアにも取り上げられ始めた池袋の「再開発」
2019年7月に「キュープラザ池袋(グランドシネマサンシャイン)」が開業すると、11月には「Hareza池袋」が先行開業になるなど、昨年下半期には池袋の新しいランドマークが続々とお目見えとなりました。
秋には「池袋ハロウィンコスプレフェスティバル2019」、「アニメイトガールズフェスティバル2019」、「池袋アニメタウンフェスティバル」など様々なイベントが開催され大々的に生まれ変わった池袋をアピールする場となりましたが、そうした動きに合わせて、真っ赤な低速電動バス「IKEBUS(イケバス)」の運行もスタート。
サンシャインシティでは、「J-WORLD」跡地にバンダイナムコさんのVRアミューズメント施設「MAZARIA(マザリア)」が誕生。更に11月からはサンシャインシティ アルパ2階にて「ONE PIECE麦わらストア」。12月になると『ポケモンGO』の聖地「Pokémon GO Lab.」、テイクアウト専門「ピカチュウスイーツ by ポケモンカフェ」、ポケモンカードゲームの常設対戦スペース「ポケモンカードステーション」が同日OPNEするなど、大リニューアルが行われています。
グランドシネマサンシャインに移転したことで空きフロアになっていた「シネマサンシャイン」跡地が、2020年春に講談社さんによるエンターテイメントビル「Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)」になることが発表されるなど、劇的な変化を迎えつつある池袋。
細かい所では、タワーレコードさんにアニメ専門フロアが誕生したり、東急ハンズがリニューアルしたり、サンシャイン60通りのマツモトキヨシもリニューアルするなど、池袋の再開発が推し進める方向に合わせて各店舗が足並みを揃えた動きをしています。
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ようやく施設などもお目見えになり、流石にここまでの状況になってくると、池袋の「再開発」がメディアに取り上げられる事も増えてきました。
「国際アート・カルチャー都市」構想の下に、「劇場都市」として再開発が進んでいる池袋。
4大公園の整備計画などひっくるめて、池袋の再開発がどういったものなのか紹介されている記事を最近よく見かけます。
変わりゆく池袋 “暗い、怖い、汚い”を一掃する再開発、意外な2つのポイント (2/4)
14年、豊島区は日本創生会議が公表した「消滅可能性都市」に、東京23区で唯一該当。少子化や人口移動によって維持できなくなる可能性がある自治体として、大都市を有する豊島区が指定されたことは衝撃的だった。具体的には、20~39歳の若い女性が大きく減少すると予想されたのだ。
当時の豊島区は、行政サービスの整理などによって深刻な財政難から脱しつつあり、新しい取り組みに向かう機運が高まっていたところだった。また、池袋では客引きの取り締まりを強化するなど、「安全・安心」の街にするための取り組みも進めていた。
その矢先の消滅可能性都市への指定。ショックと危機感をばねに、「住みたい」「訪れたい」街を目指す取り組みは一気に加速することになる。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1911/25/news033.html
そうした記事の中で必ずといって良いほど触れられているのが「消滅可能性都市」というキーワードです。
実際、この「消滅可能性都市」に指定された2014年以降、非常に良く耳にしました。「池袋ハロウィンコスプレフェスティバル」などでも度々言及されてきていますし、一つの指針となっていることは間違いありません。
東京23区で唯一、豊島区が「消滅可能性都市」に認定された事が大きなショックになったであろうことは疑いようもありません。
しかしその一方で、こうした記事では「消滅可能性都市」に指定されたことが、現在の池袋がオタク街的な方向性の変化を進める「再開発」の切っ掛けになったかのようなニュアンスで書かれている事も多いのですが、それには首を傾げたくなります。
池袋の「再開発」と「消滅可能性都市」。
その真の関係とは?